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2013年1月19日土曜日

W-068内蔵モータの致命的な摩擦トルク

先日記事にしたこのモータの特性をもう少し詳しく調べようと思って、以前小島さんが別のモータで行われた方法でトルク定数を測定してみました。





切片が正の数なこと自体実験がうまくいってないことを物語ってますが、逆起電力定数を簡易的に測定して単位変換かけても似たような数値にはなりました。

そんなことよりもこのモーターには致命的な問題があって、軸が回転し始めるまでにかけないといけない電圧が高いです。
少なくとも0.5Vくらい必要でした。ハーフで主流のMk06-4.5では0.1Vも必要なかったです。しかも、無負荷回転時に流れる電流もW-068のほうが数倍大きかったです。

摩擦トルクが大きいのが原因だと考えたので、破壊分解して様子を見てみました。



どうもすべり軸受と軸のはめあいがきついようです。しばらく無負荷高速回転させてると、軸が焦げたように黒ずんでいたのですが、この原因も摩擦熱が大きいことにあると考えています。

サーボ用のモータなので、軸がぶれないことが優先なのでしょうが、高速で連続的に回転させたいマイクロマウスには不向きと判断せざるを得ないと見ています。

ネットとかでもいろいろモータ探してますが、どうもMk06-4.5と同じようなサイズで、しかも特性が良いものは見つかりませんね。結局Mk06-4.5を使うしかないように思います。

2 件のコメント:

  1. 色々と実験レポートありがとうございます。
    私的には良いのを見つけたと思っていましたが、
    マウス用としてはイマイチですか……残念です。

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  2. ネットではサーボとしての評価は高かったですが、優秀なサーボモータが必ずしもマウス向きとは言えないようです。

    こちらによるとKhiewさんもサーボから分解したモータを使われているようですので、よさげなモータを探す方向としてアリだとは思います。
    http://www.ntf.or.jp/mouse/micromouse2010/2010report_helfsize.html

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